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国際センター特別講座『日本で働く外国の方に聞いてみよう』第六弾


11月15日(金)の夕刻、
国際センター企画『日本で働く外国の方に聞いてみよう』の第六弾として、株式会社Sun Asteriskでデザイナーとしてご活躍中の、 ノルウェー王国のご出身、シャネット トムセーン様 (Ms. Jeanett Thomsen)にご講演いただきました。
この企画は、日本で働く外国の方から大妻女子大学の学生の皆さんに、母国のこと、ご自身のキャリア形成、母国の外でそして日本で働く印象について語っていただき、 学生の皆さんの異文化理解を図ることを目的としています。


トムセーンさんのお名前のノルウェー語表記は、Jeanett Ødegård Thomsenです。二番目のØdegårdはいわゆるミドルネームでは
なくお母様の苗字、三番目のThomsenはお父様の苗字で、近年ノルウェー王国ではこのように表記することがトレンドとのことで
した。自己紹介からいきなり異文化の一端に触れることができました。
ノルウェー王国は、面積は日本と同じぐらいですが、人口約530万人でオスロが首都、また人間が定住する最北端と言われシロクマも出没するスピッツベルゲン島を有しています。
映画『アナと雪の女王』の舞台とも言われるノルウェー王国の景勝地の動画を見せていただきましたが、あまりの美しさに学生の皆さんは息をのんで見入っていました。
お母様の苗字の表記にも見慣れたアルファベットとは異なる文字がありますが、ノルウェー語は、bokmål語とnynorsk語の二つがあり、なんとノルウェー王国の子供達は二つとも小学校から必修するそうです。
また、北方の先住民族はSápmi語も使うようです。ちなみに、トムセーンさんは、ノルウェー語、スウェーデン語、英語、フランス語、中国語、そして日本語が操れます。大妻女子大学に交換留学でいらしている雲南大学の学生さんと中国語で話されていたのには、びっくりしました。

日本で働く外国の方に聞いてみよう1


トムセーンさんは、ノルウェー西岸に位置し、オスロに次ぐ規模のBergenご出身です。Bergenは、日本の関西に似た気質で、方言も強いとのことです。ノルウェーの大学で日本語に興味を持ち、秋田の国際教養大学に留学されました。
でも、この大学はすべての授業を英語で開講しており、日本語は、友達と街で遊んだり、学祭の担当をしたりする中で身に付けたと笑っておられました。

その後1年日本の大学院でも学ばれた後、東京のPR会社でのお勤めを経て、現在の会社でUI/UXデザイナーとしてご活躍されています。ちなみに、UIはUser Interfaceの、UXはUser Experienceのそれぞれ略称で、UI/UXデザイナーは、スマートフォンなどの機械を操作するとき触れる画面の使いやすいデザインを考えたり、機械やウェブを使った結果楽しいと感じるような情報設計をしたりする、比較的新しい職業とのご説明がありました。
学生の皆さんは聞き慣れなかったかもしれませんが、今後の就職活動に役立ちそうなお話でした。日本での仕事関連では、①個人のワークスペースがきちんと区切られていないので集中して仕事をする仕方がわからなかったこと、②過労死やパワハラなど問題点を見聞きしたこと、③政府が有給休暇を100%取らせたり、残業する人は仕事ができないと考えられるノルウェーと労働時間に関する考えが著しく異なることなど、カルチャーショックが大きかったとのことです。ただ、ノルウェーでは、新卒の場合は職探しが大学での専攻に縛られるのに対し、日本の学生の方が職業選択の幅は格段に広いとのお話には、物事にはいろいろな側面があることを改めて認識させられました。

日本で働く外国の方に聞いてみよう2



2019年度に6回にわたって実施された国際センター企画『日本で働く外国の方に聞いてみよう』は、これで一旦終了です。タイ王国、アメリカ合衆国、グレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国、中華人民共和国、ノルウェー王国からはるばる日本に来られて仕事に就かれている6人の女性から、延べ約110名の学生の皆さんがお話を伺いました。学生の皆さんが、異文化理解を進める、あるいは深めるきっかけになったのではないかと思います。

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