OTSUMA STUDENTS
海外への留学を志す在学生の方へ

大妻女子大学国際センターの設置について

大妻女子大学は、2018年に創立110周年を迎えました。
現在は、家政学部、文学部、社会情報学部、人間関係学部、比較文化学部の5学部17学科・専攻、短期大学部5学科・専攻及び大学院人間文化研究科4専攻からなる総合大学として、多彩な人材を社会に送り出しています。
大妻女子大学では、これまで学生の国際交流は、学部、学科、専攻などによる取り組みが中心でしたが、教育・研究の更なる発展のためには、「国際性」の強化が急務であると判断し、国際交流を推進するための全学的な組織として大妻女子大学国際センターを設置致しました。
一人でも多くの学生が、在学中に海外留学を体験して欲しいと願い、そのための体制を整えていきます。

MESSAGE所長メッセージ

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地域連携推進センター所長

「若者たちの力強い活躍に期待――国際舞台での過去・現在・未来へ」
 今世紀に入り、情報の急速な進化がなされ、AIの活躍する社会も現実視されている。つい、150年程前は、鎖国により諸国との交流も無く、動力も人力、馬力が主流で、電車は勿論、蒸気機関車などもなかった時代であったことが嘘のように感じられる。 教育界もまた、強力にグローバル化が推進されている。それは教育の第三の波と言ってもよい。第一波は鎖国が解かれた頃の、幕末から日本の近代化への動きと共にあり、第二波は第二次世界大戦後のアメリカを模範とした制度化。それにより結果した負に対する反省が、今の第三の波となる。つまり、小規模な藩校から近代的な学校制度へ、その後の第二次世界大戦の敗戦を機に、欧米に追い付き追い越すための知識偏重・注入型による、学士の大量生産・大量社会放出に繋がった。第三波は、知識活用型人間の育成である。インターネットの普及を経て、現在は国境を越えたボーダレスの世界となり、自由に個人が全世界に発信できる。そのため、個人の資質と能力が問われ、個の多様性が重視され、一人ひとりが自分の意見を組み立て、自分の言葉で発信し、課題解決へと共生できる力が重視されている。このような多面的評価にたえられる論理的な思考力、多彩な体験により未知の課題を解決できる知識活用型の国際人・ 地球市民になれるのは、若者が一番ふさわしい。丁度、明治維新とその後の文化変革を促進したのが、当時の若者たちであったことと符合する。
 21世紀となった現在、時代の潮流が変わり、従来の価値観では対応しきれない局面を迎えている状況にあっては、今再び若者たちの力が時代をリードするのが、歴史の必然である。幕末の1863年に長州から五人の藩士が切腹覚悟の密航を挙行し留学した。渡英した5人は、のちの内閣の伊藤博文を含む、外交の井上 馨、工学の山尾庸三など、当時20歳代の若者たちだった。それに続いた19人の薩摩藩士は、渡英時18歳の初代文部大臣の森 有礼をはじめ、13 歳や14歳も含めた若者達であった。その者達は、教育・外交・文化、そしてワインやビールといった食文化にまで多彩に日本の近代化を推進した。
 若い学生の皆様は、かつての若者たちのように切腹を覚悟することもなく、短時間で移動できる飛行機を使い、外国に留学し修学する環境が用意されている。くわえて、自国にあって、諸外国からの留学生とも交流することができ、150年前とは比較にならないくらい恵まれた状況下にある。こうした現代の利点を最大限生かす学生生活を過ごされることを希望し、時代を大きく転換する指導的役割を果たすよう、国際舞台で未来を切り開く国際交流活動を担っていくことを期待し、国際センターは若い皆様を心より応援し、支援致します。

大妻女子大学 国際センター所長 井上 美沙子